鹿児島大学 工学部 先進工学科 電気電子工学プログラム

鹿児島大学 工学部 先進工学科電気電子工学プログラムElectrical and Electronics Engineering Program, Kagoshima University

在学生・卒業生からのメッセージ

在学生から受験生へのメッセージ

(工学部受験生サイトの内容をもとに再編集しました。)

電気電子工学プログラム在校生インタビュー

駒水 実佐子

愛知県立 三谷水産高等学校 卒業
平成31年度推薦入試I (現 学校推薦型選抜I)

よく「なぜ水産高校なのに工学部?」と聞かれますが、私のいた水産高校の情報通信科は、無線通信・電気電子分野の勉強をする学科であり、3年間のうちに多数の無線通信分野の国家資格も取得しました。
高校入学当初は、卒業後は専攻科に進学し、さらに上級の国家資格取得を目指そうと思っていたのですが、高校2年の夏に当時の教頭先生から「大学に興味はない?」と声を掛けられ、自分で色々調べたり、オープンキャンパスに参加したりするにつれて、大学でさらに知識を深め、無線通信分野の研究がしたいと思うようになり、大学進学を決意しました。本格的な受験勉強を始めたのは3年の夏で、高校では数Ⅲや数A・B、物理、化学などの授業は無いため、その頃から数学・英語・物理の各科目の先生に、毎日個別で教えてもらっていました。一からの挑戦だったため不安でしたが、何があってもずっとそばで応援してくださった、たくさんの先生方の協力があり無事に大学に合格することができたので、先生方には感謝の気持ちでいっぱいです。
大学入学後、1年生では基礎的な科目でも数Ⅲや物理などを習っている前提で授業は進んでいきますが、私は大学に入学してから初めて習ったことばかりだったので、初めはとても大変でした。そのため、授業終わりやオフィスアワーの時間に先生に聞きにいったり、友達に教えてもらったりと自分で工夫しながら勉強を進めていました。2年生からは実験が始まり、徐々に専門科目が増えていったためより内容が難しくなり、毎日レポートに追われるなど、とても大変でしたが、必死でここまでついてきました。
そして3年生の夏、実際の現場を見てみたいと思い、アンテナなどの設計を専門に行っている会社のインターンシップに参加しました。2週間で様々な実習を行った中でも、一番印象に残っていることは、自分でヘリカルアンテナを組み立て、VSWRが良く軸比が小さい周波数において、素子の巻き数や反射板の大きさを変えると利得や指向性がどのように変化するのかを測定したことです。内容は授業でやっていても、なかなか理解できていないことが多かったのですが、インターンシップを通して自分の手で実際に動かし、測定結果を自分の目で確認したことで、さらに理解が深まりました。
私は高校入学当初からずっと、警察無線を支える管区警察局の専門技官になりたいという夢があり、どんなに普段の勉強が大変でつらいことがあっても、今まで夢のために諦めずに頑張ってきました。工業高校など専門高校から大学に入学する方は、最初は勉強についていけるか不安だと思いますが、自分の努力次第でいくらでも道は拓けます。学生生活は一度しかないので、自分の興味のあること、やりたいことにたくさん挑戦してみてください。

電気電子工学プログラム在校生インタビュー

西府 大斗

宮崎県立 都城西高等学校 卒業
令和3年度学校推薦型選抜Ⅱ

大学に入学してから約半年が経ち、1人暮らしや授業、サークル、バイトにも慣れ始め充実した学生生活を送れています。私は高校3年次に鹿児島大学工学部先進工学科電気電子工学プログラムを目指しました。志望の動機は私が興味を持っていたワイヤレス充電の研究を行っていたことと、有名企業へ就職することができることでした。私は自分のコミュニケーション能力と入学に対する熱意を評価してもらいたいと考え、学校推薦型選抜Ⅱを利用しました。
鹿児島大学に入学し、始めに思ったことはキャンパスの広さと、サークルの充実度、学生のサポート体制の手厚さです。特にサポートの面に関して、入学したての時は大学院の先輩方がアドバイザー・学生相談委員となり、履修登録や悩みの相談に乗ってくれます。私も相談に乗ってもらえたおかげで、入学当初の不安を解消することができ、早く大学生活に馴染むことができました。大学生活を送るにあたり、一番大事なのはやはり勉強です。高校までとは異なり、勉強を強要されることがないため、自分の頑張りしだいで成績に大きな差が生まれます。そのため自発的に勉強に取り組むことが非常に大切です。特に電気電子工学プログラムは鹿児島大学の中でも勉強が忙しいと言われます。そのため高校生のうちに勉強の習慣を身に着けておくと大学入学後も勉強への心配が減り、サークル活動やバイトなど自分のやりたいことをやれる時間が増え、楽しい大学生活を送れるようになると思います。また勉強を頑張れば、半期毎に成績優秀者賞や学部長賞を頂けます。私もこの表彰をモチベーションに毎日の課題に取り組んでいます。
また、進級すると電子物性デバイス工学、電気エネルギー工学、通信システム工学の3の履修分野に分かれ、より専門的な分野を学ぶことができます。このように、鹿児島大学には自分の夢を実現することができる環境が整っており、楽しく充実した学生生活を送ることができるので、あなたの入学を待っています!

電気電子工学プログラム在校生インタビュー

内山 裕美菜

熊本県立 済々黌高等学校 卒業
令和2年度一般選抜

私が電気電子工学プログラムに入った理由は、将来幅広い業界に進めるという話を高校の先生に聞いたからです。私は高校三年生の夏になっても、どの学科に行こうか悩んでいました。先生に相談すると電気電子工学系の学部は幅広い業界から就職先を選ぶことができるので、在学中に自分の興味のあることを探すことができるという話を聞きました。鹿児島大学では卒業後、電気系メーカー、電力会社、自動車メーカーなどに就職している先輩方が多いです。就職先でこのようなたくさんの選択肢がある学科・プログラムはあまりないと思います。
私の高校は普通科しかなかったので、電気に関することは物理で少し習いましたが、私が現在学んでいる専門的な知識は習いませんでした。この学科では身近な電化製品の仕組みや身近な電気現象などの新しい専門知識を学ぶことができて、新鮮で面白いです。しかし、高校の勉強を受動的な姿勢で学ぶ人も多いと思いますが、大学では自ら積極的に学ぼうとする姿勢が大切です。専門的な知識を学ぶにつれ授業内容の難易度はかなり上がります。
私が工学部のこの学科に入学した当時は不安でいっぱいでしたが、親しみやすい先生や優しい先輩、そして同じ目標に向かって一緒に頑張れる仲間に出会うことができて楽しい大学生活を送っています。大学生活は勉強、アルバイト、サークル活動で毎日忙しい日々を過ごしています。将来は、女性に限らず多くの人があったらいいなと思うものを製品化し、近未来的で持続可能な社会作りに携わりたいと考えています。

電気電子工学プログラム在校生インタビュー

山下 燿梨(博士前期課程1年 在学中)

鹿児島工業高等専門学校 卒業
令和3年度編入学試験

電気電子工学科令和5年3月卒業

私が鹿児島大学工学部電気電子工学科に編入学した理由は、宇宙開発にエンジニアとして携わりたく、様々な方向から関わることができるのは電気電子工学であると考えたからです。電気電子工学科の強みは、電気回路学や電気機器学などのハードウェアからプログラミングや制御システムなどのソフトウェアまで、学べる幅が広いことだと思います。
私の年の電気電子工学科の編入生は異例の1人だったため、入学当初は友達作りに苦戦しました。しかし、編入生は3年生の科目以外の低学年の科目も履修する必要があり、他学年の友達ができました。また2つのサークル(SATSUMAロケット研究会、天文同好会)に入ったことで、他学科との繋がりもできました。さらにアドバイザー・学生相談員制度があり、大学院の先輩や先生に履修登録などを気軽に聞くことができたため、助けられました。
大学は高専に比べて授業が詰まっておらず(空きコマがある)、自主的に勉強をすることが求められています。逆に言うと、様々な時間の使い方ができるということです。レポートがそれなりに大変ですが、余った時間はサークルでロケットづくりを行うことや、他学科の機械学習勉強会に参加させてもらい、自主的に興味のあることに挑戦できました。
今まで学んできた知識で、一番役に立ったと思うことは数学の知識です。これは電気磁気学や電気回路学を筆頭とする電気電子工学を勉強するためには数学は必要不可欠だからです。入学前に三角関数や微分積分を習得しておくといいかもしれません。
入学後に後悔したことは、英語の勉強が不足していたことや第3種電気主任技術者試験などの専門の資格をもっと取得しておけばよかったということです。これは資格が必要であるというわけではなく、資格勉強を通して内容に興味を持つことで授業に対してもさらに勉強意欲を向上させることができるからです。興味をもっていること、いないことでは授業への姿勢や理解度が全然違います。編入生は自分の興味のある研究の論文などを読んでみることも良いかと思います。
高専時代5年間は門限や点呼のある寮生活をしていた経験もあり、21:30の閉館まで図書館や学生交流プラザで集中して勉強できる点や、遅くまでサークルができる点に、大学生そして一人暮らしの自由を感じています。また鹿児島中央駅が近いこともあり、そこから空港にも行けるため旅行や帰省時の交通の便もいいと思います。
他にも他学科とのコラボ研究ができる点や、地域問題を取り上げる授業がある点が鹿児島大学の強みだと思います。ぜひあなたも鹿児島大学で学んでみませんか?

工学部受験生サイト
躍動する鹿大生

卒業生・修了生からのメッセージ

電気電子工学プログラム卒業生インタビュー

中津川 勇二(株式会社ダイヘン)

電気工学科 平成3年3月卒業

私は子供の頃からラジコンやゲームなどの娯楽家電が好きでしたので、将来は人を楽しませる製品を作る仕事に就きたいと思っていました。高校生になってからは、当時の日本経済を牽引していた幾つかの電機メーカーに心惹かれ、娯楽家電に限らず守備範囲の広い技術者になると決心し、電気電子工学科(当時)へ入学しました。
しかし入学後は、受験勉強の反動で燃え尽き症候群となり勉学に身が入りませんでした。それでも友人に助けられながら就職を考える時期になり会社の選択に悩んでいたところ、就職担当の先生から今の会社を紹介いただき、採用試験を受けました。弊社の採用試験は今では難しく狭き門なのですが、当時はそれほどでもなかったのか、運よく入社することができました。
こんな私ですが、今までの人生で学んだことを3つお伝えしたいと思います。
1つ目は「多くの人と接する」です。最近はSNSの普及で他人とリアルに接するのが苦手な人が多いと聞きます。近い将来、仮想空間でも仕事できる時代が来るそうですが、リアルにしろ仮想空間にしろ、仕事や生活をする上で人との関わりは避けられません。うまく関わるためのコミュニケーション能力を身に着ける近道が「多くの人と接する」ことです。人と意見が異なるのは当たり前です。一人ひとりの意見を尊重し、話し合う機会を数多く経験できるよう、積極的にコミュニティ(サークル活動など)に入るとよいと思います。
2つ目は「失敗を恐れない」です。長い人生、必ずどこかで失敗します。たくさん失敗しても次の糧にすればいいだけです。人生に無駄なことはありません。失敗すら必ずどこかで活きてきますから、大丈夫です。
最後は「人に喜んでもらう」です。これはまさに人間の本質です。国も会社も学校も、全てがこの行動原理に基づいて発展しています。多くの方が自然にできていると思いますが、できていない方は、家族など身近な人に喜んでもらうには何をしたらよいか考え、実践し、対象を広げていくことで習慣づけられます。この習慣は就職してからも間違いなく活きてきます。なぜなら仕事は誰かに喜んでもらうためにあるからです。製品やサービスをお届けする人(メーカーなら製品を使用するお客様、公務員なら市民など)に喜んでもらうことを常に心がけるようにしましょう。間違いなく良い仕事に繋がります。
皆さんが素敵な人生を歩めますように、心から願っています。

時任 勇大(博士前期課程1年 在学中)

電気電子工学科 令和5年3月卒業

中学時代から電気機器の構造や仕組みに興味持っており、専門的に学びたいと考え、電気電子工学科(現・電気電子工学プログラム)を志望しました。学部1年次から4年次での講義・実験・研究を通して電気に関する様々な分野の内容を学び、多くの電気機器の原理や構造を理解でき、組み立てや実際に動かすスキルを得られました。当初は授業やレポート、人間関係の構築、サークル活動など、あらゆることが新鮮である反面、不安や忙しい毎日を過ごしていましたが、それも徐々に慣れていき、誠実さ・人との協力・能動的に動くことの大切さを学びました。
現在は、大学院に進学してより専門性の高い科目の勉強をしながら学部4年次から始めた研究を続けており、グラファイトとアルゴンガスを原料として半導体プロセスの一種であるスパッタ法を用いた、新しい機能性炭素ナノ構造体の生成とそのメカニズム解明に取り組んでいます。新発見をした時は何にも代えがたい充実感があり、それまでの過程を楽しみながら研究しています。
将来は大学での学業や研究を社会に還元し、半導体関連の企業に就職して日本と海外の半導体産業を繋ぐ橋渡しになる人材になりたいと考えています。
電気関係に興味がある人や将来が漠然としている人でも、電気電子工学プログラムの講義などを通してなりたいものを見つけられると思います!ぜひあなたも電気電子工学プログラムで学びませんか?

高森 凌(ソニーモバイルコミュニケーションズ株式会社)
電気電子工学専攻 博士前期課程 平成27年3月修了

船迫 太志(株式会社アドバンテスト)
電気電子工学専攻 博士前期課程 平成26年3月修了

樋渡 裕紀(九州電力株式会社)
電気電子工学専攻 博士前期課程 平成26年3月修了

囿田 悠希(電気電子工学プログラム修士2年在学中)
電気電子工学科 令和3年3月卒業

工学部受験生サイト

卒業生・修了生の主な就職先
鹿児島県内での主な就職先