鹿児島大学 工学部 電気電子工学科 甲斐研究室

    
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  三相誘導電動機モデル鉄心の局所磁気特性分布評価システム



本装置は,実際のモータを模擬したものであり,従来のものより小型である磁気特性を測定するためのV-Hセンサを用いて,鉄心中における磁気特性を局所的に測定するシステムである。
本システムを用いることによって鉄心中における鉄損がより大きな箇所を把握することができ,今後の高効率モータの開発に貢献できる。
 

  モータの磁気特性解析用ツール



本研究では,これまでと異なった新たな技術として,鉄心材料の応力効果に着目し,応力を利用した低損失モータ設計を目指す。そのために永久磁石モータのティース部分に局所的に応力を加えることによって発生する損失を減少させることを目的としている。
本研究によって,応力を利用した高効率モータの実現を図ることが可能となる。
 

  応力ベクトル磁気特性測定システム



本装置は,多軸形状の電磁鋼板に対して4方向から力を加えることによって,鋼板面内に任意方向の応力を印加することができる。さらに,応力の大きさや方向を変化させたときの,交番及び回転磁束下におけるベクトル磁気特性を測定することによって,応力磁気異方性の効果を評価可能である。
本システムを用いることによって,応力下における電磁鋼板のベクトル磁気特性を解明することが可能であり,応力を利用した高効率モータ開発へ貢献することできる。
 

  ※永久磁石の着磁解析ツール



本解析手法は,異方性永久磁石のような磁場と磁化の方向が異なる磁石の着磁において,磁化や磁界の大きさ,角度を求めることにより,磁石の着磁状態を正確に解析するための方法である。また,永久磁石の磁気特性を考慮して非線形解析を行うことで,より正確な着磁解析を確立することを目的としている。
本解析ツールを用いることで,永久磁石の着磁状態を解析することが可能であり,永久磁石を用いた高効率モータの開発に貢献することができる。
 

  ※簡易ベクトル磁気特性測定装置



本装置は,簡便かつ迅速に鉄心材料の磁気特性を評価できる装置である。実機内の励磁条件における鉄心材料の磁気特性,材料の磁気異方性や鉄損の評価が可能である。
本装置の開発により,機器の加工,組立て工程時の鉄心材料の劣化評価や鉄心材料開発における磁気異方性,鉄損評価への応用が期待される。
 

  ※局所熱的鉄損測定装置



サーミスタを用いた局所鉄損測定装置を用いることによって,鉄心材料の局所部における鉄損評価が可能である。無方向性電磁鋼板から切出し方法の異なるリング試料の局所鉄損測定結果を比較し,ワイヤー放電加工,パンチング加工,レーザ加工の順に鉄損の値は増加しており,本装置を用いることで,加工電磁鋼板の劣化評価が可能である。
 

  ※4相励磁式回転磁束発生装置



本装置は,試料に対して8本のヨークがあり,それらを用いて4相で励磁を行い回転磁束を発生させる装置である。磁界解析によって試料中心の磁束密度ベクトル軌跡を見ることで,回転磁束が発生していることを確認した。 本研究によって,電気機器に用いられている鉄心材料の回転磁束下における磁気現象解明につながる。
本研究によって,電気機器に用いられている鉄心材料の回転磁束下における磁気現象解明につながる。それにより鉄心材料における損失を把握することできるため,モータの高効率化に貢献できる。
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