学科のマーク [鹿児島大学] [工学部] [電気電子工学科]

受験生のために

このページは高校生向けに作られた学科PR用のパンフレットをもとに,再編したものです.
目次
入試情報 (選抜要項,募集要項からの抜粋などがあります)
  • 学部入試[一般選抜(前期・後期),特別選抜(推薦I・IIなど)]
     (詳細は学生部入試課のページをご覧ください)
  • 大学院博士前期課程 一般選抜
     ・平成14年度入試(8/29〜30,募集要項6/1公表予定,願書受付:7/23〜26)
     ・平成13年度入試

電気電子・未来

 「電気,電子」−この言葉から何を連想しますか.コンピュータ?テレビ?それとも発電所や雷でしょうか?私達の身の回りには多くの電気製品があります.例えばテレビに映像が写るのは,数10万個の半導体の小さな目で出来たテレビカメラ,信号を処理するLSI,宇宙には信号を伝える通信衛星,さらにそれら全てを支える電気エネルギーのおかげです.これら全てが電気電子工学の成果です.電気電子工学科では,電子という極微の世界から,宇宙という非常に大きなスケールまでが教育研究の対象になっています.そう,あなたの想像以上に電気電子工学の世界は広いのです.

 「未来」−私達の目はどこを見ているのでしょう.電気電子工学は常に物質のミクロの世界に眼を向けています.物質の性質を解き明かすことが,次の電子工学を担う新しいデバイスを作り出すのです.宇宙の広がり,そこは空虚な世界ではなく電磁波に満ちあふれた世界です.豊かな生活を支えるために必要な電気エネルギーの追求は今後ますます重要になるでしょう.電気電子工学は生物もビジョンに捉えています.人間の脳に匹敵するコンピュータ,生物と同じ機能を持つ電子機器の開発.これらは未来といっても,SFの 世界ではありません.既に電気電子工学科で研究されていることなのです.



教育概要

 電気電子工学科では,現代の最先端技術に対応できるように,電気電子工学に関する基礎理論と応用技術に習熟するとともに,特にエレクトロニクス・計算機・システム技術などの最近の発展著しい分野に対処できる人材を育成することを目標にしています.当学科は,電子物性デバイス工学,電気エネルギー工学,通信システム工学の3大講座で編成され,それぞれ,半導体・超伝導体などの電子素材の物性とデバイス開発,電気エネルギーの生成・変換・制御などの諸技術,通信・計算機・計測・回路及びそのシステム技術に関する教育研究を行っています.卒業生は電気・電子機器,エネルギー,通信,情報,化学その他の分野から,大学,官公庁,公団等まで広く活躍していて,大学院進学者も多数います.(「工学部要覧」より)

詳細は次のところをご覧ください.

Q & A

Q.電気電子工学科では何を学ぶの?
A.一口に「電気電子工学」といっても領域が非常に広いので「電子物性デバイス」「電気エネルギー工学」「通信システム工学」という3つの分野を設定し,教育・研究を行っています.ます電気電子工学の基礎となる電気磁気学・回路学などを修得します.その後,各分野の基礎と応用を学びます.また実験を通じて「電気」「電子」の世界に足を踏み入れることになります.卒業研究は,理論的,実験的立場から電気電子工学の研究・技術開発を行い,技術者・研究者としてのスタートラインに着くことになります.電気電子工学の最も最先端分野を開拓し発展させる力をもった技術者・研究者として活躍できる人材を育成することを目的としています.

Q.電気電子工学を学ぶためには,どんな知識が必要なの?
A. 物理,数学,英語.....受験勉強も必要だけど,いろんなことに興味をもつことが大切です.

Q.大学院に進学したいのですが?
A.例年,卒業生の4〜5割が2年間の博士前期課程へ進学しています.大学院では,研究室に身をおき,研究を中心により専門的な授業を履修します,さらに他の技術者・研究者との交流を深め,学会などに参加することで技術者・研究者としての活躍の場を与えられます.
 さらに深く研究したい人には,3年間の博士後期課程へ進学する道もあります.研究者としての成果をあげれば,「博士(工学)」の学位を取得することが出来ます.

Q.もっと詳しく電気電子工学科を知りたいのですが,どうすればよいの?
電気電子棟 A1.直接訪ねてくる.
右の写真の建物を探してください.きっと,優しい先輩や先生がいろいろな設備や装置を見せてくれますよ.

A2.インターネット!!.
研究のページ,趣味のページ,いろいろな電気電子工学科の姿が見ることができます.

A3. 電気電子工学科では,もっと電気電子工学科を知ってもらうために,PR冊子だけでなくいろいろなイベントを行っています.ぜひ参加してみてください.

イベント


卒業後の進路

 電気電子工学科を卒業する学生の4〜5割が大学院博士前期課程へ進学し,その割合も年々大きくなってきています.それは,さらに専門的な知識・技量が必要となっているためです.また,約半数の学生が企業や官公庁に就職し,今までに培った力を実社会で試します.

 昨今は就職氷河期と言われますが,電気電子関連はそれとはほとんど無関係で,学部生の就職希望者の約9割,大学院生ではほぼ100%の人が就職できます.就職先は,下に示すように,皆さんがご存じの大手電機メーカーだけでなく,電力・通信から機械,化学にいたるまで幅広い業種にまたがっていて,電気電子工学科の学生がさまざまな分野で必要とされていることがおわかりいただけるかと思います.


業種別の主な就職先(順不同)

  • 電気機械:東芝,松下電器,日立製作所,三菱電機,NEC,ソニー,ソニー国分,ソニー長崎,京セラ,富士通,松下電工,九州日本電気,鹿児島日本電気,九州松下電器,シャープ,鹿児島松下電子,沖電気,宮崎沖電気,アルプス電気,ヤマハ鹿児島セミコンダクタ,日本無線,東洋通信機,古川電工,東芝マイクロエレクトロニクス,富士ゼロックス,安川電機,東京エレクトロン,九電工,西部電気工業,キャノン,アンリツ,オムロン,沖マイクロデザイン,日本電装,アルバック九州,九州電子,協和エクシオ,コーデック,富士通九州通信システム,エルム...など
  • 精密機械:島津製作所,セイコーエプソン,渕上ミクロ,三井ハイテック...など
  • 輸送機器:トヨタ,マツダ,ヤマハ発動機,本田技研,スズキ,ダイハツ工業,川崎重工業,三菱重工業,石川島播磨重工業,佐世保重工業,日本オーチスエレベータ,トヨタ車体研究所,ヤンマーディーゼル...など
  • 建設:日立プラント建設...など
  • 鉄鋼:神戸製鋼,川崎製鉄,中山製鋼...など
  • 非鉄金属:住友軽金属,日本軽金属,三菱マテリアル,昭和電線,日本金属...など
  • 化学工業・医薬品:花王,ユニチカ,中越パルプ,ブリジストン,チッソ,再春館製薬,メディキット,旭有機材工業...など
  • 電力・サービス:九州電力,中国電力,中部電力,東京電力,日本ガス,日本システムウエア,メイテック...など
  • マスコミ:NHK,MBC,KTS,KYT,宮崎放送,RKB福岡毎日放送,FBS福岡放送,FM宮崎,南日本新聞...など
  • 通信:NTT,NTTドコモ,九州セルラー,第二電電,デジタルツーカー...など
  • 情報処理:南日本情報処理,鹿銀システムサービス,インフォネット,NECパーソナルシステム,富士通九州ディジタルテクノロジ,日立ソフト...など
  • 運輸:JR九州,西日本鉄道...など
  • 印刷:大日本印刷,大蔵省印刷局...など
  • 公務員:鹿児島市役所,熊本県庁...など
  • 教員:工業高校,鹿児島高専,鹿児島大学助手...など
  • その他:鶴丸予備校,動力炉核燃料開発事業団...など

免許と資格

 所定の単位を修得すると以下のような免許と資格が取得できます.職種によっては就職時に有利になることがあるので,就職活動時までに取得するよう,指導しています.

高等学校教諭1種免許状(工業)大学院修了者には専修免許状(工業)
エネルギー管理士免状熱・電気管理士試験合格後1年の実務を要する.
安全管理者1年の実務を要する.
工業標準化品質管理推進責任者卒業生はこの責任者になる資格を得る.
技術士
技術士補
卒業生は技術士補の受験資格,実務経験7年で技術士の受験資格を得る.
電気工事士第2種電気工事士試験の筆記が免除される.
電気主任技術者実務経験5年後,第1種電気主任技術者の免状交付の申請ができる.
陸上無線技術士卒業の日から3年間第1級陸上無線技術士の「無線工学の基礎」が免除される.
1級陸上特殊無線技術士
3級海上特殊無線技術士
申請により取得
電気通信主任技術者科目試験の一部が免除される.


Voice

【在校生】

榎本 美香 1997年電気電子工学科卒業  博士前期課程在学中


 私たちの生活はすべての物に電気が使われており、電気無しでは考えられないほどです。その電気についての最先端技術を勉強したくて、私は電気電子工学科を選びまた。そこで 私は、電子などのミクの世界のことから人工衛星を使った衛星放送のことまで広い範囲について勉強しています。ですから、授業はやはり易しくはなく、理解するのは大変ですが、もともと興味のある分野ですので楽しく勉強できます。
 私は通信システム工学講座に所属しており、電波天文学の研究を行っています。天文学と言うとあまり電気と関係ないように思われますが、実際は電気電子工学の最先端技術を駆使する分野です。現在の私の研究は主に、電波望遠鏡をパソコンを使って動かすという仕事で、なかなか思うように動いてくれませんが、うまく動いたときはたいへん嬉しくてそれまでの苦労も忘れてしまいます。この研究が少しでも社会の役に立つことを願っています。


【卒業生】

森 憲亮
1996年電気電子工学科卒業  住友軽金属工業株式会社  伸銅所 品質保証部 試験室


 電気電子工学科在学中は,1〜3年生で電気電子に関する基礎事項,弱電から強電,物性に至るまで幅広くいろいろな学問を学び,4年生より希望の研究テーマに絞って研究を進めました.私の研究テーマは,光で充電できる電池の開発でした.
 その開発のため,いろいろな電極を作製し実験を繰り返していました.初めはわからいないことばかりで苦労しましたが,実験は回を重ねるごとに面白くなり,研究に慣れたころには,好奇心にあふれて研究室に通っていたことを懐かしく思います.
 現在の私は,会社に就職し試験室という部署に所属しています.ここでは工場で生産する製品すべての検査を行うため,さまざまの検査装置を保有しています.検査装置には,半導体レーザーを使った測定器や電磁誘導の原理を用いた傷検出器などいろいろな装置があり,学生時代に学んだ電気電子の知識を生かして仕事をしています.


大山 和宏
1995年 大学院博士前期課程修了  1998年 博士後期課程修了  University of Nottingham (U.K.) 在籍


 私は,平成元年に入学してから,修士課程の2年間,博士後期課程の3年間を含み,9年間,鹿児島大学にお世話になりました。学部で電気工学の基礎を学び,修士・博士後期課程で深い専門知識と研究を学びました。この9年間は,私にとって大変密度が濃く,これから先の人生や目標を決めることのできた有意義な時間でした。鹿児島大学に入学して本当に良かった思います。
 9年間の締めくくりとして,博士(工学)の学位を頂くことができました。博士論文の題目は,「誘導電動機速度センサレスベクトル制御系の安定性の解析法と改善に関する研究」です。誘導電動機の回転速度を速度センサを用いずに,安定に精度良く制御する方法について考えました。誘導電動機速度センサレスベクトル制御は,工作機械主軸,輪転機,鉄鋼プラントでの圧延機,電気自動車の駆動系など広い分野で応用されています。特に電気自動車の実用拡大は,地球の自然環境保護の観点から,大きな関心事となってきています。
 これまでの研究で学んだことを生かしつつ,更に発展させ,社会に貢献できる研究をしていきたいと思います。


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